クラウドソーシングの「コンペ形式」

2018-06-10_A

私かもねぎ、フリーランスの中でも比較的、繁忙期とそうでも無い期の忙しさにとてつもない差があるタイプなのですね。

それはそれで不安定にも思えるけれど、正直繁忙期の働き方が異常なので、年間通して休憩と仕事のバランスを何とか取ろうというアレです。

さておき、今回のお話しはそんな「そうでも無い期」のちょっとした出来心から始まったり。

フリーランスの皆さま、ちょいちょい小耳に挟んでいますよね?
「クラウドソーシング」。

メジャーなのは「クラウドワークス」だとか「ランサーズ」だとか。
他にも色々あるみたいですけど、有名所はこの2カ所かな。

そんなクラウドソーシングの「コンペ」形式の案件に、出来心でイチからデザインを作る形で臨んでしまった。

冷静に考えれば「プロがそんなの取り組んじゃダメだろ」な案件についてです。




ヤバいのは「コンペ形式」の方だけですよ(デザイン案件)

先に言っておきますね。
クラウドソーシング自体がダメとは言いません。

実際、コンペ形式ではなく「固定報酬制」または「プロジェクト形式」(案件の概要を見て、まずはこちらから見積書を出すやつです。普通のお仕事の流れに近いですね。)の方では比較的普通の価格で、普通のスケジュールのお仕事をさせていただいたりもしています。

先に見積もりを出してから改めて打ち合わせをしてスタートするので、当然と言えば当然。

ヤバいのがごろごろしているのは「コンペ形式」です。




デザイナーをシステムの一部だと思ってる?

具体的に今回何があったのかと言いますと……。

  • 某コンペ形式の案件に普通の仕事と同じスタンスで向き合ってしまった。
  • 「コンペ形式」にも関わらず、クライアントから何度も修正が届く。
  • 「かもねぎさんの案で行こうと考えているので」という言葉を普通に信じてしまった。
  • だって相手は「店長」さんなので。決裁権のある人物の言葉だと思い込んでいた。
  • 旅行中でも何度も届く修正に、こちらも何度も対応し続けた。
  • 最後に「社長が他のデザイナーに依頼してしまいました」と、丸ごと無かったことにされる。
  • 当然、ここまでの精算は無し(クラウドソーシングって、その辺りの話し合いが出来ないのかな)

大雑把にこんなところですね〜。

いや、私も悪いんですよ?
最終的に店長の判断だけで進められるのかとか確認してなかったので。

「まさか、ここまで具体的な修正や追加原稿に対応させておいて、1銭も払わずに不採用にする酷いクライアントいないよね?」
なんて、性善説を信じすぎた私が悪い。

そもそも、コンペ形式は採用確定してからじゃないと修正してはいけないのですね……。

そしてたぶん、クライアントさんは自分が何度も修正指示を出した裏で、人間が動いている事に気付いていない?気にしていない??

もしくは未だに時折お見掛けする「パソコンでちょっとやるだけの楽な仕事でしょ?デザインって。」っていうタイプなのでしょうか。




「また何かあったら連絡しますね」って言われても

一応、大人の対応といいますか。
「はい!また何かご縁がありましたら!」みたいな返事を返しましたけどね。

正直「いや、やらんがな」(少なくともコンペ形式ではね)
と思ったり思わなかったり。

デザインひとつ作る事をどのように考えているか。
これは素人クライアントさんと直接取引する際に、クラウドソーシング経由するしない関係無しに発生する問題でもありますよね。

本当の所はどうだか、話し合っていないのでわかりません。
わかりませんが、この手の「タダで修正してもらうのは当然」系クライアントさんは、きっとデザインの仕事は楽だと思ってる。

……少なくとも「そういう勘違いをしていました〜。ごめんね。(;^^)テへ」くらいじゃないと、ただただ人間性がヤバいだけになってしまう。

取り敢えず「没フォルダ」に死蔵デザインが増えたわけですが。
またどこかのコンペに改変して放り投げるかな〜?

コンペ形式にはコンペ形式なりの使い方ってのがあると思うので、その辺りはまた書こう。

前述に重ねて言います。
クラウドソーシングがダメってわけじゃないよ〜!
もちろん、コンペ形式だって使い方次第だ!!

ただ、プロなら向き合い方を気をつけた方がいいよね?っていうだけ。

趣味でデザインしたい人や、就活用の実績作りをしたい学生さん達には最高かもしれないし!!