自営業デザイン屋さんのよもやまブログ

これ、愚痴とかそういうのじゃないですのよ? 気合いの入ったキャラ立ちした皆さまを忘れたくない一心でつい。

ライター

ネット上の新職業!?「自称ディレクター」とかいうアレ

2018-07-15_A

インターネット経由でお仕事が回る時代

2018年も折り返しの時点で、こんな事言っちゃうのも今更感がとんでもないことになってしまうのですが、敢えて言います。

「インターネットって凄いからね」

以前は、デザインの仕事を獲得するためには、色んな広告代理店やら印刷会社さんやら、時にはクライアントさんに直接、飛び込み電話してみたりとか、自分の宣伝用のお手紙(ポートレート付き)とか送ったりとか。

そうこうしているうちに、少しずつ顔を知ってくれるお客さんが増えて、そのお客さんの紹介だとかで案件をゲットしていったわけですよね。

ちなみに、友人や知人からの「ちょっと無料でお願いよ」は、お仕事にカウントしていません。
あれはお仕事ジャナイ。お付き合いの範囲で、自己責任でどうぞです。

話を戻してインターネット。

実は僕自身、最近ではネット経由でお仕事の問合せをいただく事もあります。
そのお客さんの所在地も関東近郊のみならず、全国各地に渡ります。

そして、ネットの問合せからスタートして、打ち合わせから最後の納品まで一度も顔を合わせずに進める案件もチラホラです。
案件によっては、電話すらしないでメールのやりとりのみという事も。

そんな便利なインターネットですが、顔を合わせずに仕事を流すハードルが下がってきているので、ここに来て新たな生きものが誕生します。

インターネット上の「自称ディレクター」さんです。

顔を合わせずに仕事を回せるので、経歴詐称(他人の作品を自作と言い張る等)や演技力でクライアントさんから仕事を獲得してくる人たちです。




自称ディレクターという職業(?)

僕の所にもそんな「自称ディレクター」さんからお仕事依頼が来る事もあります。
最初の内は、僕も普通のディレクターさんだと思って接していました。

しかし、とにかく話しが通じない。

なんといいますか、業界にいる人ならコレを知らなきゃどうするの?っていうレベルの話しですら通じない。

実はディレクターには大きく分けて2系統あります。
デザインやライティングの現場出身のディレクターさんと、代理店営業等の営業畑出身ディレクターさんです。

前者は制作やクオリティ維持についての旗振りが得意で、後者は企画や進行管理が得意分野です。

インターネット上のフリーランスディレクターさんの全てがそうだとは言いません。
言いませんが、僕が接した数人の「自称ディレクター」さん達は、その全てが偽物でした。

ざっと惨状を羅列してみても

★クライアントさんと打ち合わせをしない(メールの横流しのみ)
★クライアントさんに提案が出来ない(頼まれた物をそのまま作ろうとする)
★そもそも自分でラフも描けない(クライアントさんに提案できない)
★常識外れの低単価を、真顔で当たり前のように言ってくる(A4表紙デザインを3千円で!等)
★こちらからの確認事項を、クライアントさんにそのまま直接伝える伝書鳩状態。
★進行のスケジュールを平気でやぶる。
★イラレで普通に制作した物を、納品当日に「じゃあ、エクセルに変換してください」とか言う。
 (もちろん、スタート時に制作環境の確認済み)

などなど……。枚挙に暇がございません。

コレも全て、インターネットのみで顔を合わせずに仕事を回すハードルが下がったが故に生まれてしまった負の職業だと思います。

本当は便利なハズなのに。
インターネットで全部完結したら、便利なハズなのに。

顔を隠しながら仕事が出来るから、嘘をつくハードルまで下がってしまったのでしょうか。

とにかく、この「自称ディレクター」の案件に真剣に向き合おうとすると、心身共に削り取られます。
フリーランスでデザイナーをやっていると、それでもすがりたくなる低迷期ってありますけどね。
だから、絶対に相手にするなとはいいません。

言いませんが……。

この「自称ディレクター」は劇薬です。
用法用量を守って、計画的にご利用してください。


一人芝居を書き綴るお仕事

2018-06-21_A

わたしは雑種系

僕は、所謂純粋なコピーライターではありません。
かといって、純粋なデザイナーでもありません。

デザインもやりつつコピーも書くし、ディレクションにもくちばしを挟むという、雑種系広告屋さんなのであります。

でも、フリーランスとして仕事をしていると、みなさん段々とそうなってくると思うんですよ。
勤め人時代からず〜っと雑種で、雑種歴がやたらと長いっていう部分だけが少々珍しいという程度。

とはいえ、そのバランスもキッチリと半々というわけでもありませんで、2018年現在ではデザイン仕事が7割になってきています。

そうなりますと、自然とデザイン寄りのお話しばかりになってしまうので、文章仕事方面の事もメモしておこうと思います。

余り知られていないかもしれない。
業界の闇に触れてしまうかもしれない、そんなお話しだ。

コレを読むときは、背後に気をつける事だ。



職業ゴースト……。あまり書かない方が良さそうだ。

某年某月某日。
某転職情報を扱う企業様のWEBサイトのライティングのお仕事をいただける事になりました。

クリエイター特化の転職サイトです。
広告業界や印刷業界、写真屋さんなどへの転職情報をメインにしているサイトですね。

この手のWEBサイトを覗いたことのある方は知っているかもしれませんが、Q&Aコーナーとかありますよね?
よくある。結構見かけます。

そしてそんな就職・転職活動業界に数多あるQ&Aコーナーの、端の端のさらに端。
メジャー転職サイトの陰に隠れて、足下に埋もれている某サイトの質問者と回答者。
その両方の中の人が……。何を隠そう、僕なのであります。

そこでの僕は、それこそ千の名前を使い分け、性別の壁も年齢の壁も超越し続けるわけであります。
結構難しい物ですよ?
自分ではない自分になって質問状を書き、それに対して自分ではない自分になって回答をするのですから。

実はこれと似たケースで、某フリーペーパーの某読者コーナーの某読者からの手紙とかも、ゴースト読者として書いてくれという依頼もあったりなかったり。

嗚呼……。
この話題もしかしたら、余り長く書くとやばいかもしれない。

そこそこ闇ですかね〜??

今回は早めに筆を……お……おこ……。

ザ……ザザ…………。

よろしくお願いします。
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プロフィール

かもねぎデザイナー

日本のどっかで、細々と生きている自営業デザイン屋さんです。
コピー書いたり、ディレクションに首突っ込んだり色々して何とか生きています。

先に言い訳を……。
あくまでも、デザイナー視点の勝手なお話しです。クライアント様にはクライアント様なりの事情がおありなのは重々承知。承知ですが、ここはあくまでもデザイナー寄りの主観です。ご容赦ください。
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