はじまりは学校選び?

2018-06-09_A

このブログはじめての投稿。
ならば自分のことから書かねばなるまいと。
誰の興味も惹かないであろう事は重々承知で、でもやっぱりスタートですから。

自分語りしちゃいます。

思い返せば、そもそもの話し。
どうして「デザイナーになろう!」とか思ったのか、自分でもぼんやりとしか思い出せない。
詰まるところ、たいした夢も信念も無かったわけですね。
もしかしたら何となくこの業界に踏み込んでしまったのかもしれない。

「気がつけばこの業界にいた」。
なんか「朝目覚めたら、俺は異世界にいた」的な中二感。
悪くない。

さかのぼれば中学卒業前の進路決定の時。
普通科の普通の高校に行くか、就職に強そうな商業高校に行くかで迷ったりしましてね。
と言いますのも、お恥ずかしい話しですが、自分の家の経済事情がさほど芳しくないというのは肌感覚で分かっていたものですから。

結局「高校出たら就職できそうだし、その前にコンピューターの勉強もしてみたい」って考えに落ち着いて、地元の商業高校の情報処理科に決めたわけです。

僕ら世代は、多感な中学生の頃にWIN95の登場でパソコンが一気に普及した時代背景。
そら、勉強してみようかな?って思いますよ。


高校のパソコンの授業で「PhotoShop」を知る。

とはいえですね、情報処理科の授業っていうのは「ワード」「エクセル」を中心にした、卒業後に事務仕事に就職しやすいような内容がメインでした。
それに加えて「プログラミング」の授業。

デザインの「デ」の字も無いんです。

でも、ちょっと変わった授業の日がありましてね、今からして思えばおそらくその日が運命の日。
いつもはエクセルばっかり教えてくれる先生が、脱線話としてしてくれたのが「PhotoShopっていうのがあって、面白いんだよ〜」ってお話しでした。

早速その日の放課後から少しずつ、PhotoShopについて調べるようになりました。
当時はもう、ちゃんとインターネットもあったので検索をしたりね。
でも、まだまだ情報収集の主役は本屋さんだったりして、田舎町の本屋さんでは貴重だったパソコン雑誌なんかを下校途中にぺらぺらとやってみたりね。
この頃はまだ、デザイン屋さんよりもPhotoShopに興味があるっていう感じでした。


PhotoShopって、デザインの学校で教えてくれるの?

というわけで、元々は就職のつもりだった高校卒業後の進路でしたが急遽変更です。
東京のデザイン系専門学校へ。

だって仕方ないじゃない。
高校進学の段階では、PhotoShopなんて知らなかったし。
デザインの世界って、才能のある人だけが進めるアートの世界だと思い込んでたし。

でもどうやら「デザインというのは、アートよりも技術寄りらしい」というのが分かってきていた。
田舎の書店で、田舎の高校生なりに雑誌とか読んでたからね。(立ち読みごめんなさい)

ともあれ実家の懐事情とか色々と鑑みて、ごりごりにバイト生活な専門学校生活スタートです。
2年間で、コンビニとか新聞配達とか、家電屋さんのパソコン売り場担当とか色々やったね。

とりあえず専門学校の授業では、当然だけどPhotoShopばかりでなく、小難しいデザイン概論だとかキャッチコピーの授業とか色々やりました。


卒業の頃にはデザイン屋さん志望じゃなくなってた。

もちろんデッサンもやったし、簡単にだけれど写真の授業もあったね。
そして2年間の専門学校を終えた頃気がつきました。
一番楽しかったのはキャッチコピーの授業の方だった。

でもね就職課の先生とも話して、就職先にはデザイン事務所を選びました。
一応デザイン科卒業という事になるので、その方が通りやすいだろうと。

実は僕らの頃はまだ、いわゆる「就職氷河期」が終わっていない時期でして……。
学校に求人票なんてほとんど無い!
ですので、リクルートの雑誌から個人のデザイン事務所を見つけてきて、勝手に面接をうけて、そして採用いただきました。

その時にこう言ったよ「デザイナーにももちろん興味ありますが、コピーを書いたりも興味があります!」ってね。


そして社会へ。

個人事務所だったのが幸いしたのでしょう。
「デザインもコピー書きも両方!」っていうお話しに対して比較的融通が利きやすい環境でした。

ところが当時の不景気もあって、最初の就職先は実は1年弱で従業員を整理する事になりました。
1人のディレクターさんを除いて、僕はもちろん先輩デザイナーもまとめてその事務所を巣立つことになります。


すぐに転職です。ここからデザインの割合が増えるよ。

その後、スポーツ関連の編集という会社さんにすんなり転職成功。

そこでは文章を書く仕事だけを黙々としていたのですが、社内に一人しか居なかったデザイン担当社員さんが急に退職することに。

そして「おい!だれかデザインできるやつはいないか!?」となりますよね。

「この中にお医者様はいらっしゃいませんか〜?」的な。

中途とは言え新人ですし、わたくし素直に挙手です。
うつむき加減に。

そこからですね〜。
デザイン業務がジワリジワリと増えていったのは。
もちろん、その会社ではしばらく文章制作とデザイン制作両方やっていましたが。

しかしそんな生活もまた長くは続きません。
この会社、経営者さんに色々と問題が発生しまして……。

経営者が消えます。


再転職。この事務所さんとは、今でも連絡とりあったり。

というわけで、この後に再転職。
そこで「デザイン7割、コピー書き3割」な職人になります。

アパレル系のクライアント様、旅行関連のクライアント様、不動産関連や流通チラシも。
それなりに色々と経験できる事務所さんではありましたね。

そんなわけで、転々とする内にジワリジワリとデザイン仕事の割合が増えていきました。

デザイン仕事の割合が7割になったら「わたしデザイナー」って名乗る方がベターですよね。

こうして、気がつけばデザイナーへ。(中二感アゲイン)